春雨のち晴れ

気ままに生きるアラサーの雑記ブログ

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会社から両親へ送金された初任給の一部...そんなのってアリ!?

 

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今週のお題「初任給」の参加記事です

 

私が正社員として初任給をいただいたのは約10年前のこと。

4月1日から3週間ほど続いた新入社員研修が終わるころ、もうすぐ支給される初任給をどう使うか考えていた。

両親に感謝の気持ちを込めたプレゼントをしたいのはやまやまだけど、地元から遠く離れた地への配属が少し前に決まったばかりなので、初任給は一人暮らしを始めるための費用に充てて、夏季休暇で帰省した際に何か美味しいものでもごちそうしようか、そう思っていた。

そんなある日、初任給についての説明を受けることに。

 

「みなさんに支給する初任給の一部を、親御さんに送らせていただきます」

 

細身のスーツをパリッと着こなした総務部の男性が、爽やかな笑顔とともに、どこか得意げな口ぶりで私たちに告げる。

研修会場にはちょっとしたどよめきが起こった。

どこからか、「えー!」という不満めいた声も聞こえた。そりゃそうだ。

具体的な送金額はもう忘れてしまったけど、これから一人暮らしの準備をする身にとって数万円が送金されてしまうのは痛手であることに違いないし、現金ではないプレゼントをしようと考えていた人にとっては、プレゼントの予算減に繋がりかねないから。

 

給与は15日締めの月末払い。4月1日入社の私たちが4月末に支給される給与は、本来であれば半月分になるはず。しかし、新生活を始める新卒社員もいることも考慮して初月から1ヶ月分の給与を支給するので、退職時の給与から半月分差し引くきます、という初任給のシステムだった。

会社の言い分としては「半月分(とりあえず)オマケしてあげるから、そこから親孝行しましょう」ということだったのだろう。

しかし、その"オマケ"の半月分はあくまで借りているものだから、私としては手をつけるわけにはいかないと思っていた。

そうすると、(半月分で)10万円ほどの給与から幾分かを取り上げられてしまうことになる。

一人暮らしをする住まいは家具家電付きの借り上げ社宅なので大きな買い物は予定していなかったものの、収納が足りないので初任給でちょっとしたラックでも買おうと思っていたのに......。

この想定外の出費に急きょ予定を変更し、100均で材料を調達して簡易的なラックを自作したのだった。

100均で調達した材料で自作した簡易ラック

ごちゃごちゃしたものを入れるので、目隠し付き。

自分で言うのもなんだけど、これはこれでよくできたと思う。しかし、思い描いていたおしゃれなものには遠く及ばない。

私の初任給の思い出は、ちょっとしょっぱいものになってしまった。

 

ちなみに私の両親は"初任給企画"について「あまり嬉しくない」と言っていた。

いくら感謝の気持ちとはいえ、社会人になったばかりで一人暮らしをする娘(私)から現金が送られてくるのは複雑な気持ちだし、その数万円は好きなものを買ったり、生活に充ててくれる方がよっぽど嬉しいと。

恐らく多くの親御さんが同じような気持ちになるのではないかと思うけれど、どうなんでしょう?