2024年度の「飲み屋」さんの倒産が過去最多(1989年以降)だったらしい。
2024年度「飲み屋」さんの倒産 最多の276件 値上げが難しく、食材・光熱費の高騰などが直撃(東京商工リサーチ) - Yahoo!ニュース
コロナは落ち着いたけど、食材も光熱費も何もかもが値上げ続き。社会保険料の負担が増えて、人件費も増えた。
それなのに、私たち消費者の手取りはごく一部の業種以外なかなか増えず、負担ばかりが膨らんでいる。
そんな中で、特に個人経営など小規模の "飲み屋さん" はとても難しい状況でしょう。

値上げって、そんなに簡単にできるものではないし......。
・コロナ禍で "宅飲みのメリット" に気づいてしまった私たち消費者
私自身も、コロナ禍を経て外に飲みに行く機会がぐんと減ってしまった。
コロナ前は会社員だったので、飲み好きが多い職場だったこともあり飲み会はしょっちゅう。
飲み会後に一人で近所のバーや居酒屋に行って飲み直す、なんてこともあったな。お金は貯まらなかったけど!笑
コロナ禍に外出や外食をすることが少なくなり、独立したこともあって人と飲みに行くことがほとんどなくなった。
今はおいしいワインが格安で手に入るし、YouTubeで検索したレシピで手軽に美味しいおつまみを作ることができる。家で飲めば 帰りの心配もいらないし、酔っぱらったらそのまま布団にダイブできる気持ちよさったらない。アマプラやネトフリでドラマや映画を観ながらダラダラ飲むの、最高なんだよね。
こうして自粛中に "宅飲みのメリット" に気づいた結果、「外に飲みに行こうか」となることはどうしても少なくなってしまった、という人はきっと私だけではないはず。
・ファミレスでサク飲みをする人も増えた
駅チカ、駅から家までの道中とか、だいたい便利なところにあって安くて、それでいてけっこう美味しい。大手資本経営のファミレスはここ数年で飲み需要が増えている。
サイゼリヤは言わずもがな、すかいらーくのガストやジョナサンもおつまみメニューやアルコールメニューが充実していて、仕事帰りの一人飲み、ママ友会など幅広く飲み利用されている印象。
私もこれらのファミレスで飲むことが半年に一回くらいあるけど、割といいんだよね。一人でも入りやすいし、人との関りを最小限に抑えてサクッと飲める。
値上がり、負担増、会社飲み会の減少など......いろんな要素が合わさって、 "飲み屋さん" よりファミレスを選択するケースも少なからず増えたんじゃないかな。
・気に入った "飲み屋さん" には生き残ってほしい=通わなきゃ!
私としてはこの数年で "飲み屋さん" に飲みに行く理由が「(店は決めてないけど)飲みに行こうか」から「(気になる・気に入った)あの店に飲みに行こうか」にシフトしてきているように思う。
「飲みに行こう」が先行してお店を探すよりも、特定のお店に行くことを目的として「飲みに行く予定を入れる」流れになることが多い。
暇な時にGoogleマップを見ていて、近くにある飲み屋さん「ここ良さそうだな」と思ったり、そういったお店に実際に行ってみて気に入ったパターンだったり。家で飲む方が安いし気楽だけど、それを超えるほど行きたいと思えるお店がある場合に、飲み屋さんに行くという選択になる。
けれど、それだけ気に入った飲み屋さんも、行かなければなくなってしまうかもしれない。
私が住んでいる街にはチェーン店が多くて、小規模の飲み屋さんもあるけど、やっぱり去年なくなってしまったお店もあって、数は少ない。そんな中で「また行きたい」と思える素敵なお店の存在はとても貴重なもの。
そういえば2ヶ月くらい前に行った最寄り駅近くの日本酒バル、何食べてもおいしくて、日本酒がたくさん置いてあってめちゃくちゃよかったな......。
一消費者として今回のニュースを受けて、(縁起でもないけど)気に入ったそのお店がもしなくなってしまったら、と考えると寂しくなり「たくさん行かなきゃ!通わなきゃ!」と気づかされた。飲み屋さんに限ったことではないけど......。

みなさんも、好きなお店があればぜひたくさん行きましょう!